OFF → On
第2のステップである「感知」は、緊張と揺れによってオフライン状態になっていた感覚システムをオンラインに戻す。感覚システムをオンラインに戻すというのは、ちょうど、暗いトンネルから抜け出て、目の前に明るい大きい世界が広がるような体験だ。パイロットは皆、ある時点でフライト・ブラインダーを外れる瞬間を体験する。
フライト・ブラインダーを外そう。
センサーを鋭く研ぎ澄まそう
気づき
感覚を鋭くするということは、それらの感覚に積極的に注意を促し、敏感に気づくことだ(観察を鋭く、というKJ法にもつながる注意だ)。脳が知覚したものに敏感に気づくこと。自分のさまざまな感覚に積極的に注意を傾けるとそれまで気づかなかったことに気付ける。
エクササイズ
身体を健康に保ち、さまざまなエクササイズを試して、センスを磨いていこう。
- 十分な睡眠と適切な食事ここちよい色や自然光、よい香り、ゆったりとした音楽、自然素材の服や家具で身の回りを囲もう。
- 水を飲むとNBが覚醒する。
- エアロビクスをするとNBが覚醒する。
- 座ったままの状態で20以上を過ごしたら、そのつど、クロスクロールを行うとよい。
- シーリィはよくハタヨーガのエクササイズを行う。
- 外国語を学ぶのは、自分の聴覚図を拡大する最高の方法だ。
- フォトフォーカスは「感知」を実践するにあたって非常に有効なツールとなる。
内なる感覚
クラシック音楽を聴いたり、旅行前に外国語の辞書をフォトリーディングする以外にも、聴覚を磨く方法がある。自分の内なる世界に耳を傾けることだ。
外部からの情報を得る5つの感覚システムには、それぞれの対応する内なる感覚が存在する。それらの内なる感覚へ意識を向けよう。
また、直感を楽しもう。何か一つテーマを選び、それについて自分に問いかける。自分に問いかけるという行為は内なる感覚への意識を高めてくれる。
(Noticeは、メタな自分を作り出すことである。Noticeは、自分を見つめようとするもう一人の自分を作り出す作業だ。位置を確定するには三角測量が必要になる。)
(これはWitnessにつながることじゃないか)
遊び心
身体を健康に保ち、エクササイズをする中で(外へのアクティビティ)、身体からどんな気付きをえられるのか、内側の感覚に意識を向けることは楽しい活動になる。「感知」は遊び心で楽しく取り組めるものだ。遊び心を持つと、脳全体にスイッチが入る。
逆に、何かを完璧にこなそうとすると、感覚システムがオフになる。脳がそのスイッチを切ってしまうと、私たちはトンネルビジョン状態に陥る。感覚システムがダウンしているとき、私たちは身近に自分の必要としている情報があっても気が付かない(リーの眼鏡)。オフになると情報がキャッチできなくなるのだ。
肩ひじ張らなくてもいい。遊び心をもって、楽しく「感知」のスキルを使ってみよう。
情報をキャッチする
感覚の鋭さが戻るとキャッチできる情報が増え、成功のための適切な判断ができる。有益な情報をどんどん入手できるようになり、成功のためのオプションが拡大される(八木仁平が「言葉の分類が足りていない」と言っていたのを思い出した)。肉体を強化して、バランスを覚え、体に対する意識を高めると必然的に五つの感覚器からの情報量も増える。
知覚情報に基づく適切な判断がサバイバルの条件だ(エスキモーの雪)。
Release と Notice は「リラックスした覚醒状態」を作り出す(リラックス ⋀ オン)。この状態に入ったら、Respond に進む準備が整ったことになる。
(Release ⋀ Notice → Respond ・・・除去則が働くね。有効な学習をしている間は、Release、Notice、Respond、Witness のどれかの状態になっているのか)