読書を効果的にするためには、読み始める前に読書の目的を言語化するのがいい。言語化を促すためのキーワードは、次の三つである。
良さ
この本からどのような良さが得られるだろうか。その本を読んだ結果、最終的にどのようなことを期待しているのか。それを読んだ後、自分の発言や行動がどのように変化することを望んでいるか。というのも、良くなるということは、変容を意味するからだ。自分は読後、どのように変容したいのだろう。それとも暇つぶしや楽しみのための読書だろうか。
この本は自分にとってどのくらい重要か。長い目で見て、それは自分にとって役に立つか。この本に読む価値があるとしたら、それは具体的にどんな価値か。使用価値は、具体的にどんなストーリーか。なぜ今、この貴重な時間を使って読書するのか。コストを考えよう。コストは価値を真剣に要求する。
思えば、目的はすなわち良さであるといえるだろう。
細かさ
その良さを得るためにはどのくらいの細かさが必要か。どの程度細かく読めば事足りるか。どのくらい詳細なレベルまで理解する必要があるか。概要が分かればいいのか、要点のみを理解すればよいのか。あるいは、特定の事実や細かい部分を記憶する必要があるのか。目的を達成するために、はじめから終わりまで全部読む必要があるのか。それとも、一部の章や段落で事足りるのか。
時間
目的を達成するために、たったいま、どれぐらい時間をかけたいか。かけられるのか。細かく理解しようとすればするほど時間がかかる。解像度を上げるとコストが上がるのだ。
また、時間を決めて読むことで効率よく集中して取り組むことができる(時間の制約)。
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2024-Feb-1, 名古屋, B型叙述, ひつじ, 参考は『あなたもいままでの10倍速く本が読める』の p. 76
勉強になる記事でした。自分なりに以下のように理解しました。
①「良さ=読んだ後に何か学ぶことがありそうだ」
②「細かさ=これくらいまで理解できたらいいな」
③「時間=時間をどれくらいかけるか(精読する?速読で類似本を何冊か読む?)」
本を読む前になぜ本を読むのか、上記①~③の観点で”言語化”が出来れば、本を読むことがもっと好きになれそうだなと感じました。また記事を読みながら、読んだ後の”再現化”(実生活で実践してみたい、または表現してみようなど)も読書をする一つの目的になり得るかなと感じました。
ひつじの場合は実際にこのことを意識してから本を読むことが好きになりました。『あなたもいままでの10倍速く本が読める』はオススメです。